pumipumivnのブログ

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茨城県で細々とバイオリン弾いています🎻

バイオリンだけでなく、ピアノも習ったほうが良いの?

 今回は、よく聞かれる『バイオリンとピアノ、どちらも習った方が良いのか』という話です。

➀音楽科を受験するならピアノは必須

➁ピアノも弾けると何が良いのか

➂両立は出来るのか?

の順で書いてみます。

 

➀音楽科を受験するならピアノは必須

 高校、大学ともに、音楽科では、どの専攻の人でも、入試でピアノの試験があります(※最近は無い学校もあるので、希望される学校で調べてください)

 勿論、一番大事なのは、自分の専攻楽器の試験ですが、副科ピアノの試験もちゃんと準備が必要です。

 母校(高校)の入試で、私の頃の副科ピアノの課題曲は、ハノン39番(音階)と、バッハの二声のインヴェンションと、あと忘れてしまいましたがもう一曲でした。

 副科の場合、ハノン(音階)の速さ自体は、そんなに審査対象にはならなそうです(あまりに遅いのはダメだと思いますが…)。と言うのは、入学後に、ピアノ専攻の友達に弾いてもらったら、聴いたことが無いくらい、めちゃくちゃ速かったからです😅凄い衝撃を受けたのを今でも覚えています😅副科の場合は、そのレベルは求められていません💦💦が、その学校の副科ピアノの入試の課題曲が弾けるレベルは最低限必要です。

➁ピアノも弾けると何が良いのか

 音楽科を受けないのであれば、楽器は一つ、何か弾ければ十分人生楽しめると思います。ただ、ピアノも出来ると何が良いのか、ということをあえて挙げると・・・

 バイオリンは基本、旋律を奏でる楽器です。独奏の曲もありますが、圧倒的に誰かと合わせることが多い楽器です。自分のパートのことだけを考えて弾いていても、曲の全体を理解することは出来ません。自分の弾いている一つ一つの音は、様々な音の上に成り立っている音だからです。それを知るためには、旋律も伴奏も一人で一度に弾けるピアノが弾けると大変便利です。

 そして、ピアノのように固定された音を聞き慣れているほうが、バイオリンの音程をとる時にも役立ちます。厳密には、バイオリンの音程のとり方は、ピアノの音程通りではないのですが、それを言い出すと、ここではややこしくなりますので省きます。とりあえず、子どもの頃にピアノを習っていた方で、バイオリンを大人になってから始めた方は、音程の正しい・正しくないの判断が早い傾向にあります◎

 あと、ピアノが出来ると、中学校の合唱コンクールで伴奏者として活躍出来ます。私の場合、バイオリンは幼稚園~中学の間、学校で披露する機会はゼロでした。ピアノは、 中学3年の時に当時、とりたてて仲が良かったわけでも無かった同じクラスの子達が推薦してくれて、課題曲『大地讃頌』、自由曲『木琴』の伴奏を弾きました。自分の技がクラスのために役立つことが実感出来ましたし、充実感も味わえたので、推薦してくれた人達には今でも感謝しています😊懐かしい🎵

 私は現在、月に3回だけ音楽教室でバイオリン講師をしていますが、レッスン中によくピアノ伴奏をします。そのほうが、曲の雰囲気をよく分かってもらえます。ピアノを習って習得した技術は、今でも役立っています😊

 

➂両立は出来るのか?

 一つの楽器を習うより、二つ習った方が練習量も多くかかりそうだ、とは誰もが心配になることかと思います。

 ただ、「おけいこごと」として習ってみるのであれば、「両立が大変」とか、考えなくて良いのでは?と思います。それぞれの楽器は、全く違うものですが、子どもはちゃんと慣れます。

 練習量や子どもの器用具合によって、進度に差は出ますが、それは何をする場合でも同じかと…。

 私が高校でお世話になった副科ピアノのT先生は『例えば、バイオリンを1日3時間練習するなら、ピアノはその3分の1の時間(=1時間)やりなさい。』と、よくおっしゃっていました。高校時代、何故か専攻楽器の試験よりも、副科ピアノの試験の回数の方が多かったのですが、とりあえず、先生のご指導のお陰で、毎回問題無くクリア出来ていたので、もしバイオリンをメインに習う場合は『バイオリン:ピアノ=3:1』の練習時間で問題無いかと・・・。

 そして、先生は『「バイオリンだと表現出来るんだけど、ピアノでは出来ません」という人がいるけれど、本来そういうことは無い。そう言う人は、結局バイオリンでも表現出来ていないのよ』とも、よくおっしゃっていました。そう言われると、耳が痛かったですが😅、でもその通りだなと、本当に思いました。

 先生は2002年に突然亡くなられてしまったのですが、先生のこの言葉は、音楽に限らず、その後、社会人になってからも色んな場面で思い出され、自分を戒める言葉になりました。本当は直接御礼が言いたかったなぁ・・・。今でも感謝しています。

 ある程度、専門性が上がると、バイオリンもピアノも全く同じ比重で取り組むのは、時間的にも難しいと思います。なので、メインをどちらかに決めて、取り組むことが必要になるとは思いますが、T先生のお言葉が、答えかと私は思います。