よく「バイオリンは一日どれくらい練習すればいいですか?」と聞かれます。
私自身は、20代の頃は、介護施設で正社員をしていました。
クラシック一色の音楽教育環境にずっと馴染みきれず、自分の思うままに就職したのですが、この辺りのことは以前
↓こちらに書いたので省略します。
日々、体力的にも、時間的にも、結構大変な中、様々な施設で演奏したり、年に1回は自分が主役の演奏会に出演させて頂いたり、結婚式の演奏のバイトも月一回は行っていたのですが、よく
『いつ練習しているの??』
と聞かれました。
私は3歳からバイオリンを弾いていますが、元々練習がとても嫌いです😅
小さい頃から
「一日練習をサボると、取り戻すのに三日かかる」という教えを聞かされていたので、
毎日練習する習慣は、母の努力により、何とかありました😅
子どもの頃の家族旅行は、必ず楽器持参で、旅館でコソコソ練習したり、山奥の草木がボーボーに生えた中で練習したこともあります。
でも、一日の練習量は他の子に比べると、微々たるものでした💦
中学生の頃、適当に練習をしてレッスンに行き、師匠から
『どれくらい練習したの😡?』と聞かれ、
「一日30分くらいです」と答えたら、
『私だったら、もし30分しか練習しないとしたら、もっと練習内容を考えて、効率の良い練習を30分間でする』
と怒られました。
当時は、その言葉をただただ聞いていただけだったのですが、
社会人になってから、ようやくどういうことだったのか、身をもって理解しました。
同じ30分練習するのでも、
ただ何も考えず30分間音を出しているだけの場合と、
自分に足りないものを分かった上で丁寧に練習した場合では、
結果は全然変わります。
介護士時代、仕事の日は5~10分しか練習出来ない日がザラにありましたが、
その5~10分でさえ、「何を練習したらいいか」をピンポイントで考えて練習しました。
ただ、実際に音を出しての練習は5~10分でも、本当にそれだけでは人前で弾けるだけの自信にはならないし、自信が無いと、緊張した時に、全くグダグダの演奏になってしまうので、
仕事中や毎日のちょっとした時間のすき間に、頭の中で、音と、左手の指の動きと、右手の弓の動きをイメージトレーニングしていました。
子どもが赤ちゃんだった時も、
児童指導員のパートをやっていた時も、
今も、
住んでいる所はアパートですし、家事やら仕事(バイオリン以外の)の準備等で思うように練習は出来ません。
が、練習する人は、どういう状況でも、時間を見つけると思いますし、
しない人は、例え時間があってもしないものです。
人によって、達成までに必要な時間量も全然違います。
ですから、一概に「バイオリンの練習時間は、◎◎時間必要」とは言えないのです。。。
ただ、音楽教室で講師もさせて頂いている経験から思うのは、
週一日だけ練習しているかたよりは、週二日練習しているかた。
週二日だけ練習しているかたよりは、週三日練習しているかた、
のほうが、進歩は早いようです。
前回アドバイスさせて頂いたところを忘れないで意識してくださるかたも✨✨
ですので、以上のことから、
バイオリンの練習は、
★出来るだけ毎日
★前回注意された内容を次回までに直せるように考えて練習する
ことが一番大事かと思います。
「一日3時間練習しなさい」とかではなく…。
ただ、物凄い上手いかたは、やっぱり物凄く練習されていると思いますし、あと、世界的な有名コンクールを勝ち抜きたい人…「勝負」の世界では、やっぱり迫力のある練習量は必要なんだと思います。