海と視力回復
小学生の頃に住んでいたマンションは、目の前が海でした。
小学2年の頃、学校の視力検査で、それまで1.5〜2.0だったのが、0.6になり、眼科に行くよう言われました。
眼科に行ったら、即、「眼鏡を作るように」とレンズ合わせが始まったのですが、母は、どうしても受け入れられなかったらしく、眼鏡を作ることを拒否して帰って来ました。
まず「テレビを見る時間を30分まで」と決められました。
そして、母が、「視力回復に良い」と人から聞いた
「毎日、遠くを見る」
という方法を実行させられました。
とにかく、毎日最低20分、遠くの地平線をただひたすら見るのです。
マンションから見える景色は、海だけだったので、この方法には、うってつけの場所でした。
毎日毎日、ひたすら海の向こうの地平線を見ました。
しかし、まだ小学低学年。ジッとして、ただただ地平線を見るのは退屈になってしまうお年頃。
母が『ほら、あそこにお船が通ってるよ』等、声かけしてくれたこともよく覚えています。
その甲斐あって、次の学校の視力検査では、1.5に回復していました。
今は老眼が始まりましたが、それでも視力検査は裸眼で1.2〜1.5です。
海と母のお陰です。